ボストン子供博物館にある日本

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金曜は午前で授業が終わるので、お昼は毎週会っているカンバセーションパートナーのもとへ。日本語を勉強しているアメリカ人の女の子ですが、半年留学したこともあるなどかなりのレベル。江國香織の小説を読んでいる、と聞いたときはびっくりした。あのじめじめした感じが好きな子がこんなとこにいるとは。ただかなりくだけた会話もできてしまうので、気づくと半分英語・半分日本語になってしまうのが玉に瑕。つい甘えてしまう。
今日はドキュメンタリー用の英語版スクリプトを手直ししてもらいました。前にゼミでカンボジアに取材へ行って製作したドキュメンタリーがあるのですが、やっぱり日本語だと見てもらえる範囲が限られてしまうので、この機会にと翻訳スクリプトを作ってみてもらいました。
本当に難しい。特に日本語だと受身で表現することが英語では主語が逆であったりするのがやっかいだ。もちろん逆のパターンも当然あるので、お互い大変なわけですが。こればかりはフィーリングに慣れるしかないのかもしれない。あとは「(スラムに生きる子どもたちとの)共生」という意味で使ったsymbiosisが、食べて一緒になっちゃうほうの共生のイメージしかないよ!と言われるなど、日本語で捕らえてしまうことによるニュアンスミスが多かった。この場合はシンプルに「together」が適当。これについてはとにかく語彙のイメージを増やしていくしかない。
ただインタビューのシーンで「楽しかったよ。」の訳である「It was fun.」を何を勘違いしたのか「It was fan.(それは扇風機であった)」と書いていたのには笑って泣いた。
<ボストン子供博物館>
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夕方はウォーターフロントにある子供博物館へ行きました。普段は5時閉館なのですが、金曜だけ9時まで空いていて学生は1ドルで入ることができます。
子供博物館の名の通り、対象は子供とその家族。ただ遊び心があれば何才でもいける、はず。博物館とは言っても「ハンズオン」、つまりどんどん触って遊ぶ体験型博物館といったスタイルになっています。日本の博物館のキッズコーナーなどでも多く見かけますが、ここはその考え方のさきがけとなった場所だそうです。
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しゃぼんだまのコーナー。教科書などによくでてくる?シャボン玉の中に入る装置がここに。ただ意外とこれ難しい。
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車輪を手で回して発電を競うもの。けっこうハード。
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水のコーナー。いろいろなモノで水流をいじることができる。ダムみたいになっていたり、石でせき止めたり、いとこと庭で遊んだ昔を思い出す。
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突然現れた日本のコーナー。ボストンと京都が姉妹都市ということで実現した展示とのこと。
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日本の小学校の様子が再現。当番表や給食など日本人にとってもなつかしいものがいっぱい。
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現代・・平成初頭の女の子の部屋?これをみてアメリカ人はどう感じるのだろうか。
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ドラえもんがあった!読めるよ。
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京の町屋というコーナーが。今の日本をできる限り伝えようという信念の感じられる展示。
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この雰囲気がこんなところで味わえるとは!
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日本でも最近はなかなか見かけない石畳のきれいな庭。
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ふとんがあったのでちょっと寝てみた。ごくらく。
博物館の体験展示もなかなか楽しかったが、なによりも日本に関する展示がここまで充実しているとは思っていなかった。自分の文化が紹介されているのを客観的にみるのはなかなか興味深いです。とにかくあるもの全て日本からまるごと持ってきたもので、ここまでこぎつけるのはかなり大変だっただろうと思います。とても良い形で日本のありのままが紹介されていて、うれしく思いました。ボストンに来た際には、余裕があればぜひ立ち寄ってほしい場所です。
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出たら真っ暗。つかれた。

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