アメリカに到着して1ヶ月、ようやく銀行口座とクレジットカードがそろいました。
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日本に帰ってきました。
フライト当日、マンハッタンからJFK国際空港へは荷物が非常に多いのもあって結局シャトルバスを頼むことにしました。地下鉄だと5ドルほどでいけるのですが、こちらはチップ合わせ30ドルほど。タクシーよりは安いですがやっぱり高いですね。ただニューヨークの地下鉄はエレベーターのないところばかりで、荷物が多い場合その苦労を考えると決して悪くないと思います。今回ホテルではないのでネットで自分で申し込みます。
そして当日、やらかしました。まさかの寝坊。しかもはんぱないやつです。6:15~6:30ピックアップの予定で5時に起きるつもりが、電話が鳴って起きると「なにやってんだ置いてくぞバカヤロー!」の怒声。時計を見るとなんと6:45。血の気が引いていくのがわかる。あわてて服を着替え5分で昨日まとめた荷物を持っておりた。運転手のおっちゃんはとにかく大慌てで荷物を放り込み出発。他のお客さんをピックアップし空港へ向かう。最終的にどうにかこうにか間に合ったものの、バスの中では他のお客さんに申し訳ない気持ちでいっぱいで余韻にひたるどころでは全くなかった。みなさん本当にすみませんでした。「ほんとにもうどうしてくれんだ」とあせる運転手のおっちゃんに「とにかく彼はもう乗ったんだからいいじゃない」といってくれたご婦人、そして最後には笑顔で見送ってくれたおっちゃんありがとう。
ユナイテッド航空のコードシェア便ということでANAを利用するのもあり、チェックインのところからは日本人のグランドスタッフが対応。なんだかほっとする。空港のお店でタイムズを買い余ったコインは募金箱へ入れた。
飛行機は定刻より20分ほど遅れて搭乗開始。アメリカではいつものことです。
帰りの飛行機では日本時間に合わせ暗くしてくれるものの、全然眠れない。というわけで13時間のフライトで映画を5本ぐらい見ました。その中でもLa Tête en friche(ラ テット オン フリッシュ、使っていない頭)はとても心に残る作品だった。母親と二人暮らしをしている文盲の中年男性ジェルマンが、95歳の読書好きなマルグリットと公園で偶然出会う。そこから少しずつ変わっていく周囲の人間模様と愛を描いた作品です。なんというか全体に流れる空気がいいですね。そのときしか存在し得ない出会いと、何かに気づきすこしづつ変わっていく登場人物たち。ひとつひとつの要素が、フランスの田舎町というのんびりした舞台の中でじわじわと絡み合っていく。愛の形、人のやさしさを感じるとても暖かい映画でした。
題名:La Tête en friche 監督:Jean Becker
13時間のフライトの末、飛行機は定刻で成田国際空港に到着。日本に帰ってきました。短い期間ではあったけど、アメリカでみたこと・感じたことはひとつ自分の価値観の幅を広げてくれたように思う。なによりも日本では決して出会えないたくさんの出会いがあったことが大きい。これらの経験をどう生かすかは自分次第。とにかく前に向かって進もう。
最後にみたマンハッタン。
Sigma. DP2 New York
今日はボストンのCELOPで知り合った韓国の友達と久しぶりに再会。昨日カナダのトロントから11時間かけてバスで着たそうです。想像しただけでも恐ろしい。というか路線があることにびっくりです。
今日はなかなか有名らしいセックス博物館、通称MOSEX(Museum of Sex)へ行ってみました。熱海の秘宝館といいどこにでもこういうのはあります。
と言っても内容はなかなか濃く、動物のそれから人の文化や社会とのかかわりまで新しい視点で解説されています。またビデオや写真だけでなく模型も多いです。アニメや漫画のコーナーで日本のそれが大きく取れ上げられていたのにはびっくり、というかやっぱりな・・と思いましたが。もちろんぶっとんだヘンテコグッズもたくさん展示されています。
しかし人に関するコーナーではさすがに日本では考えられないような展示が多かったです。ちょっとおもしろい?のはかなりまじめに見学している方々が広い世代に渡っていること。女性一人、男性一人という方もちらほら。というか博物館が小さいのもありますがお客さんが非常に多いです。
これは1980年代のパリで製作されたAnti Onanism Device。宗教がつい最近までいかに性の価値観に影響していたかがわかりますね。
「やさしく触ってください・・」触ってどうなるんだという展示。ぷにぷにしてました。
全体的にひとつひとつの解説は詳しいです。しかしいかにタブーが作られたか、メディアの役割とそれに国はどう対応したかなど難しい専門用語を伴うものも多く、理解するのにけっこう単語力が必要です。
ミュージアムショップはとてもにぎわっていました。
全体としてはそこそこおもしろかったものの、これで16ドルは高いと思います。そして荷物(バックパックなど)があるとそれを預けるのに追加で1ドルとられます。時間とお金と英語力に余裕がある人は行ってみたらおもしろいと思います。
夜はふたたびタイムズスクエアへ。
目的はニューヨークでかなり有名だというシェイク・シャックのハンバーガー。これは本当においしかった。こんなにおいしいハンバーガーははじめて食べました。ただシェイクがちょっと日本人には濃すぎます。
そんなこんなで友達に別れを告げアパートへ帰宅。明日はいよいよ帰国の日。
今日もニューヨークは小雪がちらついていました。耳と手が本当に寒い。
ちょっとおしゃれな外見におなじみのロゴ。
店内はまるでファストフード店のよう。だいぶ雰囲気が違います。マックと同じように奥のレジで注文するセルフサービス式です。
ビーフボウル(牛丼)のレギュラー(並)を注文しました。これでだいたい8ドル。コーラがあるのが変な感じ。
このお店の評判はいろいろあるようですが、日本の味を求めていた僕にとっては期待以上のものでした。ごはんがやっぱりいいね。ピザやハンバーガーでは味わえない喜びです。違うのはご飯がとても少なくて肉がとても多いところ。肉が余るとか日本じゃ考えられません。
午後はふたたびMET(メトロポリタン美術館)へ。前回見逃した2階を中心に見ます。結局夜の8時頃までかなり長い時間滞在しました。さすがに満足というよりへとへとです。それでもまだ見れていないところがたくさんあります。ここを楽しむコツはやっぱり見学のコンセプトを決めることだと思います。一日に詰め込むとだんだん純粋に楽しめなくなってきます。入場料も(一応)自由ですし、別の観光を間に挟みつつゆっくり数日に分けるのが一番ではないでしょうか。
すばらしいけど濃すぎてノイローゼになりそうなベッド。多くの人の支えの上に成り立っているという意味で、ここまで豪華な生活というのは二度と生まれないのでは。
ニューヨークは本当にいろんな人がいる街です。
エンパイアステートビルからみたNYの夜景。なめてて前回行きませんでしたが、今回初めて訪れてみて度肝を抜かれました。果てしなく続く光の道に、大きい街だなと改めて感じます。
Sigma DP2. New York
<雪の降る街ニューヨーク>
今日はボストン大学で知り合ったニューヨーク出身の女の子と久しぶりに会って街を散策しました。雪が降ったりやんだりの寒い一日。東京のと違い粒が大きくふわふわしてる気がします。
まずはニューヨーク市立図書館の読書室。ボストン市立図書館よりもさらに大きかった。絵画がたくさん展示されている読書室など落ち着きすぎていて逆に落ち着きません。
SOHO地区にあるユニクロへ。日本と違って店員さんの雰囲気も非常にファッショナブルでスマートな感じ。ただTシャツが15ドルなどやっぱり安い。ヒートテックがたくさん在庫があるものの全てSサイズという日本と逆の状況にちょっとアメリカを感じました。
URBAN OUTFITTERSは雑貨がおもしろい。買ってしまった世界最小のウォーキートーキー(トランシーバー)です。300フィートってどのくらいだろうと調べてみたら50メートル弱でした。やっぱりおもちゃです。
チャイナタウンにあったかわいくない乗り物。子ども向けのはずなのに、これに乗りたがる子どもがいるのだろうかと心配になる。
ウォール街の正面にある、ニューヨーク最古のトリニティ教会へ。付近の喧騒のなかにあって本当にオアシスのよう。
控えめな、というかちょっとでぶっているウォール街のクリスマスツリー。夜になると後ろにあるニューヨーク証券取引所のエントランスと合わせ綺麗にライトアップされます。
そしてニューヨーク近代美術館、MoMAへ。正直、本当にわからなかった。見ていて疲れました。僕には現代アートの感性はやっぱりないようです。六本木にある森美術館の展示などはコンセプトもはっきりして、またインタラクティブな作品も多くなかなか楽しめるのですが、どうもここは肌に合わないみたいです。
そんな中でも、なんだか気に入った絵。
ただピカソの絵はさすがに衝撃がありました。無秩序のようで、しかし見ていると落ち着く、というか吸い込まれるような全く新しい世界。ただものじゃなさがひしひしと伝わってきます。
あとはこの絵に出会えたことがうれしかったです。アンリ・ルソーの「眠るジプシー女」という作品で、小学校時代の図工の教科書にあったのが妙に印象的で今でも覚えています。独特の遠近感、味わいのある色使いと月夜の砂漠という雰囲気が相まって不思議な魅力のある絵です。
ここは金曜の4時から8時まで入場料金がフリーになります。ただおそろしく混雑していました。フリーチケットをもらうまでの列が長く、またリュックを預けなければならずその列もうんざりするほど長い。現代アートが好きで落ち着いて楽しみたい人は、お金を払っても別の日にくることをおすすめします。
エレベーターの混雑そのものがまるでアート。そんなばかな。
その後タイムズスクエア近くのレストランで夕食を済ませ、エンパイアステートビルへ。9時過ぎということもあって非常に空いていました。セキュリティチェックは厳しいのですが、スタッフの方々がみんな気さくで「ようこそ、ニューヨークの夜景とともにすばらしいひとときを」から始まり、「ありがとうございました、素敵な夜をお過ごしください」とまるでディズニーのアトラクションのよう。
左側にあるのはクライスラービル。今日はあまり地下鉄などの移動手段を使わずとにかくニューヨークの街を歩き倒しました。疲れましたがいい一日でした。
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