タフツ大学の大学院進学者向けサマーコース

7/1のサマースクール開始から3週間、およそ半分が終わりました。ホームページからはなかなか見えづらいコースの全体像と、現時点での感想を残したいと思います。

オリエンテーション
オリエンテーションの様子

留学生向けプログラムについて

MBA進学における入学条件としてサマースクール修了が課されたため、大学側と相談しタフツ大学の留学準備生向けプログラム「Institute for International Scholars」に参加しています。参加者は全員タフツ大学やMIT、ハーバードなど現地の大学院に進学予定の社会人の方です。ほとんどが日本人ですが、ふだん会えないような優秀なバックグラウンドをもった方ばかりでとても勉強になります。

プログラムの内容(全体)

主にライティングに重きを置いたクラスです。ドクターの専門教官の方がクラスをアレンジ、指導します。6週間を通してさまざまな文献の批判的な見方、活用方法をディスカッションを通し学びつつ、各自テーマを決めた10ページのリサーチペーパーを完成させるのがゴールです。クラス内容はかなり柔軟で、生徒の状況に応じニュースのディスカッションから文法チェック、映画(!)などさまざまです。先生は生徒の個人面談を設けてくださるなど生徒の意見を聞くことについては積極的で、日々授業スタイルを変えるなど、柔軟性は(良くも悪くも)魅力の一つではあります。

感想

(先生も言ってはいますが)どこまで英語力が伸びるかは自分次第といったところです。課題も英語のニュースを3本読んでサマリと批評の作成と発表、週末にはペーパーの1セクションなど毎日ある程度あるものの、そこまでハードというほどではありません。(とはいいつつまだペーパーは半分も仕上がっていないので焦ってはいますが)

論文の書き方についてはテキストを中心にある程度の指導をしていただけると思います。いかにプレイジャリズム(盗作)を防ぎ、批判的に情報を読み解き、説得力をもってまとめあげるかという点を繰り返し学びます。とくに修士論文を書く予定の方にとってはとても有意義かもしれません。

授業をする寮から5分ほどのところにあるサイエンスビルディング

上述したように優秀な方が多いので、クラスディスカッションも新たな視点が多くとても楽しいです。特に企業人と官僚の考え方の違いは興味深いところもあったりします。ただ、ネイティブとのディスカッションに向けた予行練習としてはかなり不足している、というのが正直なところです。

別途記載しますが、本プログラムで一番価値があるのは、同じ寮に住んでいる現地の大学生のレジデンスカウンセラーたちとの日常会話かもしれません。アメリカの学生文化からペーパーの書き方まで(APAやMLAの細かな違いも含めて)聞けばやさしく教えてくれるので、とても勉強になります。

サマースクール恒例のさまざまなアクティビティ(という名の観光・交流)も用意されてはいるものの、文化祭のノリレベルのものが多く、とくに一度ボストンに住んだ身としてはかなり物足りないという感じです。参加したのは半数ぐらいでしょうか。ただ、現地の学生たちによるアメリカ文化のプレゼンなどは、歴史を知れるだけでなくアメリカの学生のプレゼンとはなんたるかを間近でみるという貴重な経験ではあります。

残り半分、ペーパーに力を注ぎつつ、会話力のブラッシュアップをがんばります。

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