キャリアデザイン学部っていったい?

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こっちにきて困るのが自分の専攻の説明だ。
法政のキャリアデザイン学部はもともと教育学部の予定だっただけあって、やっぱり教育関連が充実している。実際自分が好んで取っているのも教育関連が多いし、ゼミの教授も図書館情報論とメディアリテラシーが専門なのでこれも教育関連といえるだろう。そんなこともあって、こっちにきてから専攻は何と聞かれたらほとんど教育と答えている。できればしっかり説明したいのだが、本当の内容がちょっとややこしすぎるのだ。
実際はキャリアを謳うだけあって本当になんでもありな学部だ。コアは教育・文化・コミュニティなどとといっているが、つまるところビジネスや社会学をかじりつつ生涯学習や雇用問題など今どきな問題も学び、価値観の多様化する今をどう生きるかを問い詰めることで、自分自身が、そして社会がより豊かな未来を創造するにはどうすればよいかを探求する学部である。うん、ぜんぜんつまっていない。これがどう英語で言えるだろうか。
もちろん学部の英名はある。Faculty of Life-long Learning and Career Studiesというのがそれだ。聞いてのとおり超長いうえに結局よくわからない。ためしに日本語を勉強しているアメリカ人の友達に見せてみたら「ワードチョイスがとても日本人ぽい」と笑われてしまった。Career Design Studiesのほうがシンプルでいいのでは、とのことだった。Career Designは和製英語ではあるものの、その意味するところは一応伝わるらしい。
こっち(アメリカ)の大学生は1・2年次はリベラルアーツの勉強をし、3年次に自分の専攻を決めるのが一般的だ。それまでは十分に悩むことができる。もちろん深く研究するためその多くが大学院へ進むなど違いはあるけれど、やっぱり本当にやりたいことを大学に入ってから探せるのはとてもいいシステムだと思う。そういった意味では、キャリアデザイン学部も「広く学び選択できるというスタイル」の日本における先駆けともいえるかもしれない。とくに自分のようにいろいろ幅広く勉強したい大学生にはいい学部だと思います。4年間というのはちょっと短いですが。
ただ、理解はしていても説明はやっぱり難しいです。日本語でも、英語でも。楽しい学部なんですが。
<コアクラストリップ>
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今日はビジネスクラスの校外授業で世界的なバイオ企業であるジェンザイム(とくに希少疾患に特化した研究と医療で有名)の本社見学にいってきました。デジカメを忘れてしまったので画質ひどいです。
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なんといってもこの本社ビルはエコなことで有名なのです。とにかく環境に配慮したデザインかつ、オフィスとして透明性のあるものを目指したそうです。
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空間として居心地がよいだけでなく、雨は集め再利用され、天候にあわせ光を最大限に利用するシステムをもっています。リサイクル資材も多用。余裕のある企業だけができることですが、こういった取り組みの生み出すコーポレートバリューの向上ははかりしれないですね。間近ではビルゲイツが自社に取り入れるため見学に来たとか。
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そのあとは近くにあるMITミュージアムへ。MITが研究した最先端の科学を手に触れるカタチで体験できるところです。
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表情のあるロボット。ファービーみたいだ。
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あまり写真は取らなかったのですが、さながら美術館のような機知に富んだデザインのからくりも多数あってとても面白い場所でした。おすすめです。

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